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脳の働きをよくするためには、脳トレではなくて、脳の働きを悪くしている考え方や行動パターンをやめましょう、という内容の本ね。

いくつかの方法が具体的に、そして効果の上がりやすい順序で挙げてあって読みながらすぐに実行できるわ。なぜその方法が効果的なのかという理由も神経細胞の構造レベルから述べられていてとても分かりやすいわ。

ひとつ例を挙げると、「『おもしろくない』『好きになれない』と思った事柄に対しては、理解力、思考力、記憶力が働かなくなる」と述べているわ。もちろんその理由や、それを踏まえてどう行動するのがよいかというところまで述べてる。

すぐに実行できる内容のものばかりだから、この本に書かれている通りにやりさえすればきっと効果が得られるはず。

記憶力の衰えを感じている人、日々不満の多い人、最近楽しいことがないなと感じている人、友達が少ない人、恋人ができない人などはぜひこの本を読んでみて。

脳トレ本はうちには置かないって決めてたんだけど、この本はまったくの別カテゴリーね。自信を持ってお勧めできるわ。

 

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

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「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルールということで、こうしたほうがいいという考え方を10個羅列して述べているわ。

でも内容以前にまず論理構成がめちゃくちゃなのよね。たとえば10のルールのひとつに「子供にしがみつかない」というのがあるんだけど、どうして子供にしがみつかない方がいいのかちゃんと書いてないし、さらに子供にしがみつかないことがどうしてふつうの幸せを手に入れることにつながるのかも書いてないのよね。10のルールっていうからにはきっちりと帰納的に述べられているかと思ったんだけど。そもそも「ふつうの幸せ」がなんなのかちゃんと定義されてなくて、読めば読むほどもやもやが深まっていく感じがしたわ。

この本は、精読するタイプの人が読んだら同じ感想を抱くと思うわ。

論理構成については気にしないとしても、論法ももやもやしちゃうのよね。著者の言う「ふつうの幸せ」というのは、推測で定義すると現在の自分に満足して、つまり自己肯定することで得られる幸福感のことだと思う。その定義だとすると、人はどんな状況だろうと幸せになろうと思えばなれるのよね。

これは真理だと思う。ここまでは問題ないのよ。問題はそのあとよ。この「今の自分に満足すれば幸せ」ということを前提に、「お金が無くても幸せ」「仕事で成功しなくても幸せ」「子供に頼りにされなくても幸せ」とどんどん論を出エスカレートさせていって、最後は「努力しなくても幸せ」と述べているわ。さらに努力しても報われない人がほとんどなんだから努力はしないほうがいいという内容のことまで述べてるの。

この本は方法論ではなく、エッセイなどに分類されるべきね。「私、香山リカはこう思います」という内容の。新書って昔は学術論文みたいなものばっかりだったんだけど、いまは随分と柔らかくなったのね。

ついでに、ちょっと個人的にひっかかる内容が多い本だったから反論しておくと、たとえ報われないとしても本人が努力してるプロセスを楽しんでるんだったらそれも「ふつうの幸せ」よね。目指してはいけない例として勝間和代氏の名前を挙げてるけど、たとえ彼女のようになれなかったとしても勝間和代氏を目指して努力している自分を肯定して満足していればそれも「ふつうの幸せ」だわ。

と、ずいぶん批判的なことを書いちゃったけど、もちろんいい部分もあるわよ。この本を読んでみて心が楽になる感じがするようだったら、あなたは本当はやりたくもない努力を強いられてる、もしくは自ら強いているのかもしれない。試金石みたいに使えるのよ。だから一応紹介しておくわね。


しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
km_icon.jpgツイッター(twitter)というミニブログについて書かれた本ね。最近新聞とか見てるとやたらツイッターという文字を目にするわね。

この本は、ツイッターの仕組みや使い方の概観から始まって、著者本人の利用法、そして社会での使われ方が書かれているわ。

ただ全体を通して「ツイッターの紹介」レベルで話がとまっていて、社会「論」というタイトルから期待するような「論」は述べられていなかったわ。まだまだ新しい未知のサービスだから仕方ないのかも知れないわね。私、固っ苦しい本ばかり読んでたから、こういう細かいところが気になっちゃうのよね。帰納法的に根拠だけ並べて結論がない文章を見たりすると頭の中にもやもやが残っちゃうのよ。

と、思ったら「おわりに」にしっかり結論が書いてあったわ。ちゃんと本編に書けばいいのに。要するにツイッターがもつリアルタイム性が重要で、これのおかげで今までのインターネットでは表現出来なかった人間の多面性などが表現できるようになった、読者のあなたもぜひやってみて、ということね。

現時点で出版されているツイッター関連の書籍では一番わかり易いと思うから、この本はおすすめできるわ。

といっても、私はツイッターをやっていないわ。一部の環境に置かれている人以外は、他人の情報をリアルタイムで知る必要がないはずだし、同じコミュニケーションをするなら直接人と話してた方が楽しいしね。うがうが(注:編集長のこと)みたいな人には必要なのかもね。あ、うがうがって呼んじゃいけないんだっけ?まあいいか。

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)


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こんにちは、はじめまして。萬里小路こみちです。

細々と某所で書評を書いていたのですが、「どうせ書くならこっちで書かないか」と宇賀神編集長に誘われまして、ここ「るつポ」で書評コーナーを担当することになりました。

どうぞよろしくお願いします。

とまあ固い挨拶はこれくらいにしておいて、そもそもどうして私が書評なんて書いてるのかってところから話すわね。

私の祖父は本屋を営んでるの。ちっちゃくてボロっちい本屋なんだけど。

その祖父が先日いきなり長期の海外旅行に行っちゃったのよ。「死ぬ前にばあさんとこの世の楽園を巡ってからほんとの楽園に行くんだ」とか言って。

それで私が店番を任されたって訳。これがただの店番だったらよかったんだけど......。面倒なことに仕入れまで任されちゃったのよね。

どんな本を置いたらいいかなんて普通分かんないわよね?

取次の人に聞いてみたら「店の場所がビジネス街だから売れ筋の新書とビジネス書を並べておけばとりあえず大丈夫じゃない?」とのこと。

それくらいならと思って新書とビジネス書の目録を見て、唖然としたわ。

「多すぎ......」

とてもじゃないけどうちの店の書棚に全部並べるのは無理だから、この中から良さそうな本だけを選んで置くことにしたわ。

で、せっかくだからちゃんと読んで、ついでに感想も書いて並べたら面白いかなって思ったの。

これが、私が書評を書くことになったいきさつ。

さてさて、それじゃあさっそく読んでいきますか~。

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